200円だけど、着るまでには200円じゃない。
この3枚の着物、お直しで来ました。
1枚の購入価格なんと
200円
切ないですね〜
買う方は良しとして、
着物の立場からすると、
仕立てる立場からすると、
泣きたくなります
さて、寸法直して!
ってなると200円では直りません。
糸代にもならないのでね。
お仕立て代がかかります。
それに直せる生地かどうかも、
生地に聞いてみないと分かりかねる部分も
ありますのよ。
開けてみないと分からない部分も有り。
直す事が出来て筋消しして着れる着物もあれば
残念、着物として全うした物もあります。
残念なのがコレ⤵️
分かります?
白い点線数カ所。
脇の縫いの部分です。
ヘラで「ギリッ」っと標(しるし)をつけてしまうと、
筋消ししても、なかなか消えない、もしくわ出来ないようです。
となると寸法直ししても、前の寸法跡が見えます。
着ていて見えますと→気になって着たくなくなります
筋消し屋さんから、和裁の師匠からの
「身幅の標、これだけは絶対ヤルな‼️」
の、注意決定事項。
昔の着物に限らず今もこの方法で標をつける仕立て屋さんもあるそうですよ。
標つけの作業をすすめるには速いんですけどね。
私も一部分では…。
やっぱり使わない技法だなぁ。
他のやり方でも充分早く出来るから
よって、こちらの藍色の着物は、
そのままお返しすることになります。
たまにね、あるんです。
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